冬の間、枝だけになっていた山椒が初夏を迎える頃には、見違える程の美しい緑の葉を茂らせる。昔はよくアゲハの幼虫に葉っぱを食べられていたけれど、今の家に来てからは、滅多にアゲハを見なくなった。山椒を食べ尽くされるのは心外だけど、ずーと見てると、妙な感情が湧いて来て葉っぱを幼虫に差し出してみたら…手から食べた。で、食べた後で大きくのけぞって体を起こし、私の方を見てる。彼らなりに「あれ?」とか、思ったりするんだろうか?面白いので、毎日一度、手で山椒をやり続けた。彼らはやがて成長して幼虫の姿を見なくなったある日、ベランダの鉢植えに水やりをしていると大きなアゲハが飛んで来た。ベランダの柵に着地したアゲハに「もしかして?」と、半分冗談のつもりで手を伸ばしたら手のひらに移動して来た。それからしばらくの間、水やりの度にアゲハが飛んできていた。偶然だったのか、本当に、うちの山椒で育った、あの幼虫だったのかはわからないけど、ちょっと嬉しかったりした…随分昔の出来事。
基本、虫は苦手だけれど、見慣れると「可愛い」とか思えてしまった自分に驚きだった。
白味噌に砂糖、味醂と出汁を加えて弱火にかけ、とろりとしたら刻んだ実山椒を混ぜ合わる「山椒味噌」鰤の表面に薄く広げて付け焼きにする。コンモリとつけ過ぎると味噌が焦げるので、あくまでうす〜く塗る程度。
残りは野菜や豆腐に乗せてグリルで焼いた田楽にしてみた。山椒入りなので、味噌の味は少し甘めに作っておく。
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味噌田楽の作り方参考レシピ
ほんのり香る山椒の香りがすごくおいしい。この日使った実山椒は昨年仕込んだもの。今年もぼちぼち、実山椒が出回る頃だな〜。実についてる小さい枝を取ったり、茹でたり、下ごしらえは面倒だけど、この小さい一粒があるのと無いのは大きく違う!
白和えにも、ちょっとだけ山椒味噌を混ぜてみた。なかなかおいしい!!
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